B型肝炎訴訟というのが我が国で最初に提訴されたのは、平成元年、札幌でのことでした。この訴訟については平成18年に国の責任を認める最高裁の判決がありました。しかし、国は一切の救済措置を講じようとしなかったことから、平成20年に札幌弁護団が全国の弁護士に提訴を呼びかけ、これに呼応する形で、広島をはじめ東京、新潟、北陸、静岡、大阪、山陰(鳥取、島根)、福岡で弁護団が組織され、提訴が相次ぎ、広島でも平成20年に弁護団を組織して5月に3名の原告の方が広島地方裁判所に提訴しました。
その後、平成22年3月に札幌地裁で和解勧告がなされ、和解協議・政治交渉を経て平成23年6月28日に国との間で基本合意を締結しました。このように、我々広島弁護団は、全国B型肝炎訴訟弁護団に当初から加わり、全国弁護団の一員として和解協議や基本合意の締結などに携わってきました。このようにB型肝炎訴訟について国との間で協議ができる弁護団としては、山陰を除く中四国地方唯一の弁護団です。
我々の究極の目的は、B型肝炎ウィルスに感染している方を一人残らず救済することです。そのため、我々広島弁護団では、担当している広島県、山口県、岡山県、香川県、愛媛県、高知県で相談会・説明会を開催し、日々相談活動に取り組んでいます。
このホームページを御覧になった方も、まずは弁護団事務局にお電話下さり、この救済制度のことについて何なりとお問い合わせ下さい。
全国B型肝炎訴訟広島弁護団
弁護団長 藤井裕